加藤武呂具

一浪大学生の気まぐれ

COMPLEX BESTを買った話

私がcomplexを知ったのは三年前…

 

出会いの話は、話すと長くなるのでまた今度にしよう。

 

ともかく、私がcomplexを知ったのは三年前の秋である。

 

三年前の私は、高校三年生。

大学受験の年だ。

周りがどう言おうと、自分には分かっていた。

きっと第一志望には落ちるだろう。

当然といえば当然かもしれない。

この年の秋、10月まで私は部活動に生きていた男だった。

完全無欠の部活動男。

自称進学校に進学を決めた時の初心は何処へやら…

ともかく、私は高校三年間という青春時代を全て部活動に捧げた。

他人が何と言おうとこれだけは揺るがぬ事実であることは間違いない。

自己評価が極端に低かった私には、文武両道という考え方すらなかった。

文武の二刀流を極められるのは一部の秀才だけであり、私のような凡才には一刀流を極めることすら難しいと。

悔いはなかった。

そして、

最高学年として部活動を終えた時の私には、第一志望に到達しうる学力もなかった。

 

それも仕方ないかと思った。

やるだけやったんだから。

やったのは勉強ではなく部活動だが。

ともあれ、最後の大会を終えて燃え尽きた私には勉強に回せる余力がなかった。

生まれて初めて感じる、完全燃焼という感覚。

もういいと。

やるだけやったんだからと。

そんな時この歌に出会った。

 

「rambling man」である。

 

走り出さなきゃ意味がない

そんなペースじゃ意味がない

You're a just rambling man

やりたいようにやれよ

 

爆発するようなドラムと、ギターからなるイントロ。

メッセージ性の強い歌詞。

 

たちまち私は心奪われた。

なんといえばいいだろう。

不思議な気分だった。

親より、担任より、ずっと私の近くに立って、そして応援してくれているような気がした。

「お前は出来る」なんていう根拠のない無責任な言葉はかけない。

努力は必ず報われるなんていう使い古された鼓舞もしない。

ただ、ドンと背中を押してくれる。

これが大変ありがたかった。

理想を押し付けるのではなく、あるがままの私を受け入れて、その上で応援してくれる。

 

たかがお前のことなんて

世の中誰も知りやしない

思い知らせてやれよ

 

この言葉にどれだけ救われたか…

確かに学力不足は否めない。

ただ、やる前から諦めるのは違うだろ。

 

心の奥底には冷めきった自分がいつもいた。

そんな自分に抗って、未来に向けて走り出す。

そんな時、いつもこの曲がそばにいてくれた。

どうしようもない俺に勇気をくれた。

 

そんな学生時代を思い出す。

初めて自分のお金で買ったCDはこれだったなぁ…

アルバイトで貯まった金で初めて買ったCDもこれになるとは思わなかったが。

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右が今回購入したもの。blu-ray付き。やったぜ。

名曲はいつ聞いても名曲なのである。

 

 

COMPLEX BEST(限定盤)(Blu-ray付)

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センター試験当日。

四択の神が舞い降りたのか、はたまた実力が出たのか

普段の模試よりも格段にいい点数を取れた。

 

慢心した私は二次でやらかして死んだ。

以上である。

 

悲しみを夜の街にぶつけても報われない…

 

RAMBLING MAN

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  • J-Pop
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  • provided courtesy of iTunes